こんにちは保育士ママのゆりさんです。
保育園に子どもを預けていると気になることやこのままでは困るというようなことが出てくることありますよね。安心して子どもを預けるためにも、気持ちよく毎日を過ごすためにも気になることや伝えたいことは我慢せずに伝えることをおすすめします。
でもいざ伝えることを決心してもこれからも通い続ける保育園との関係が悪化してしまうのは避けたいですよね。気まずいまま利用するのはとてもしんどいです。
「気になるから先生に言いたい」
「でもクレーマーみたいに思われたくない」
「上手な伝え方ってある?」
「誰に言えばいいの?」
こんな疑問にどちらの立場も経験した現役保育士ゆりさんがお答えします。
必ず要望を聞き入れてもらえるとは限らない
これは要望を伝える前に覚えておく内容です。
例えば
- 保育料をに関すること…保育料は自治体が決めており、直接保育園が関与してることではありませんので保育料を理由とした要望にはお答えできないのです。
- 保育園のルールや保育方針に反していること…園の立地上難しいことや近隣の方や他の保護者を含めて気持ちよく利用してもらうために決められたルール、各園の保育方針、保育理念に反することは変えるのは難しいでしょう
- 職員の配置上難しいこと…保育園では集団生活の中でもできるだけ一人ひとりによりそった保育を心がけています。しかし、保育士の配置人数は決まっており、時差勤務を行っていますので職員配置の理由から要望にお応えできない場合もあります。
- 子どもの発達上難しいこと…子どもの発達上まだその段階に達していないこと(トイレトレーニングを進めてほしいなど)は結果的に子どもの負担となってしまうため受け入れられないことがあります。
要望を伝える準備
保育園への要望を伝えたいと思っているときは良い気持ちではない時がですよね。そんな時すぐに保育園に話をすると感情に任せて伝えてしまい、後悔することになってしまうかもしれません。一度与えてしまったイメージはなかなか変えることができませんので少し慎重に考えてみてくださいね。
伝えたい内容とどうしてほしいか(ゴール)を決めておく
保育園に対して要望を伝え慣れている人なんていないと思いますので、自分の中で伝えたい内容を事前にまとめておくことで落ち着いて話ができるでしょう。せっかく決心して話をしたのにいざとなったら言いたかったことをきちんと伝えられなかったとなると保育園側は解決したと思っているのに自分はまだもやもやしてしまい、認識にズレができてしまいます。また、とりあえず伝えてみることも大切なのですが、何をゴールとして話をするのかという方向性もイメージしておくほうが良いと思います。
とりあえず気持ちをわかってほしいだけなのか、ルールの見直しを求めたいのかなど…
伝えたいことを無駄なく伝えるためにもまとめておきましょう
伝える手段を考えておく
連絡帳を使って伝えるのはどうか?
保育園との連絡の手段として連絡帳がありますよね。普段からやりとりに使用している連絡帳はとりあえず伝えるには便利なツールです。しかしあまりおすすめできません。
理由はやはり文章だと細かいニュアンスが伝わらないからです。保育園に要望を伝えるときに気を付けなければいけないのはこちら(保護者)の意図と保育園側の認識にズレが生じてしまうことです。
連絡帳に要望を書いて、そのまま連絡帳で返事がくることはまずないと思いますが(保育園側は認識のずれが後に大きな溝になってしまう可能性があることをよくわかっています)認識のズレを生む可能性のある伝え方は避ける方がよいでしょう。
今はアプリでの連絡帳を導入している保育園も多いと思いますがこちらも同様におすすめしません。
やっぱり直接話すのがベスト
やはり直接話すのが一番良いです。こちらの真剣度も伝わりますしその場で話が聞けるので解決もはやい場合が多いです。
効果的な伝え方
伝えるタイミング
伝える内容にもよりますが、突然本題に入るよりも事前に「相談(お話)したいことがあるのですがお時間いただけますか?」というように話をするアポイントをとることをおすすめします。
保育士は時差勤務をしていますので、話そうと思った日にその先生がいないとか勤務が終わっていないなんてこともあります。また、タイミングによっては職員配置の関係から他の子どもの保育をしながら話さないといけなくなり、集中してきいてもらえなかったり、ほかの子どもの安全が守れないという状況になることもあります。
登降園時に話をしたい旨を伝えておくと時間を確保してしっかりと話を聞いてもらえます。
誰に伝えるか
これも内容によりますが、基本的には担任の先生が良いと思います。園長先生に伝えたいことがある場合なども担任に園長と話した旨を伝えて取り次いでもらうとスムーズなことが多いです。
しかし、担任について意見したいとき直接は言いにくいものですよね。そんなときは園長や主任、副主任などに話すのが良いでしょう。必要に応じて本人への事実確認や指導を行ってくれるはずです。
伝えた後の保育園とのかかわり方
普通に登園すれば大丈夫
要望を伝えてたあとなんとなく気まずいような気がするかもしれませんが全く気にする必要はありません。先生たちはご意見を頂くことは保育をよくするために必要なことかもしれないと思っています。
そしてあなたの話を聞いてみることで、こういうところを不安に感じていたんだな、安心できるようにできることは何だろうと考えています。保育士の仕事というのは子どもの身の回りの世話をしたり一緒に遊ぶことだけではなく保護者支援という分野もあるからです。
ご意見を頂いたことをきっかけにその内容についてしっかりと検討し、より良い保育園の在り方を考えているはずです。
一度伝えたことが繰り返される場合
例えば持ち物の紛失などについて意見したとします。それでも何度も繰り返される場合やきちんとした回答が得られず保育園に話すことでの解決が難しい場合はそういう時に利用できる第三者委員などの窓口があると思いますので利用を検討してみてください。
まとめ
保育園生活で大切なことは保護者と子どもが安心して過ごせることです。「これくらいは」と先延ばしにしてしまわずにちょっとした会話の中で話せる段階でこちらの気持ちや疑問を伝えておくのが良いと思います。